2012年10月27日土曜日

すぐ分かる OmegaT プレゼンテーション

OmegaT について手っ取り早く知りたい、というビギナーにとって、インターネットは強い味方です。しかし検索エンジンの結果は玉石混交ですから、古い情報が混じって結局いまの OmegaT に何ができて何ができないのか良く分からなかったり、Wikipedia の説明では短すぎ、かといって公式サイトを隅から隅まで目を通すのはちょっとしんどい…、というやや困った状況になりかねません。というか、最初の自分がちょうどそんな感じだったんですが。

いろいろ調べまわって、OmegaT の全体像が何となくつかめてきたようなこないような…という頃に見つけたのが、あるプレゼンテーションでした。そこには、10 分もあれば読み終えるていどの枚数に、当時の自分が知りたかった情報がすべて凝縮されて載っていました。それもそのはず、作者は現在の OmegaT の開発担当者 Didier Briel さんその人で、資料作成は 2012 年 6 月。まさに最新状況を中の人がまとめた、入門者必読のプレゼンテーションだったのです。

というわけで、最初にこれを日本語で読めていたらよかったのに…という若干の無念さを作業の糧にしつつ、日本語訳してみましたよ。

オリジナル (PDF) は下記からどうぞ。

Dublin Computational Linguistics Research Seminars

また Yahoo! Groups の OmegaT グループに登録すると、PowerPoint 形式の原文ファイルにもアクセスできるようになります。

なお発表時には実際に OmegaT を使ったデモンストレーションも含まれていたためか、プレゼンテーションそのものには特に OmegaT の画像は入っていません。とりあえず画像を見たいという方は、画像検索するといいですよ。

和訳とその公開を快諾してくださった作者の Didier Briel さん、そして訳文のレビューをしてくださった Jean-Christophe Helary さんに、この場を借りて感謝します。

合コンで意中の相手が OmegaT ユーザーと分かって、とっさに話を合わせたい場合は、トイレ休憩の隙にぜひこのスライドを速読してみてください。トイレから戻ったら、GPL v2 と v3 の違いの分かる自分をプレゼンして、一瞬で場の空気を変える魔法を使ってもいいでしょう。成功談はコメント欄にお願いします!


さて、ここからは SlideShare にアップロードするために行った作業の備忘です。

  • PowerPoint 形式ファイルをそのままアップロードすると日本語フォントが崩れる。画像変換(画像化 PDF)か、フォント埋め込みで PDF 出力するといいらしい。今回は後者(フォント埋め込み PDF)でアップロードすることにした。
  • Office 2003 環境なので、PDF 出力には仮想プリンタドライバ形式の BullZip PDF Printer を使用。
  • スライドを余白なしで出力するために、BullZip のプリンタドライバで(スライドのページ設定と同じサイズの)カスタム用紙設定を追加したが、なぜかスライドが正常に出力されず(バグ?)。仕方が無いのでレターサイズで出力。
  • Windows 環境で PDF 出力すると MS 製のフォントが埋め込まれてライセンス的によろしくなさそうなので、Migu P1 フォントを使わせていただくことにした(作者様、ありがとうございます)。
  • 全スライドのフォントを Migu P1 に一括変更するために、VBA のコードを使用(こういうときは、やはり便利)。

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