2012年6月19日火曜日

日本語ファイル名をちゃんと表示する BlueGriffon 拡張

を作ってみました。

どういうことかと言いますと、BlueGriffon のファイル名は内部的に URI 扱いで管理されています。

それ自体は別に問題でも何でもない(というか、一般ユーザー的にはどうでもいい)のですが、そのファイル名が表示される GUI 部品が数箇所あって、いずれも URIがそのまま露出しています。

たとえば、下記は Wikipedia の漢字について書かれたページを BlueGriffon で開いた状態です。

ウィンドウのタイトルバーに、URI エンコードされた状態(「漢字」ではなく「%E6%BC%A2%E5%AD%97」)でパスが表示されていることを確認できます。また、横幅が狭いのでこの場合はよく分かりませんが、実はタブ見出しのラベルも URI のままです。

他には、次の箇所も同様です。

  • [書式]-[ページのプロパティ]-[場所] 欄
  • ファイルを開くダイアログの(選択後の)パス欄
  • [ファイル]-[最近使ったファイル] のサブメニュー

これらの問題は、実際は日本語に限らず、非 ASCII 文字を含むパスであれば何語であっても発生します。


「レ・ミゼラブル」のフランス語ページでも同様。

Firefox であれば(というか、たいていのブラウザは)、ユーザーに対して情報を表示する GUI 部品ではパスをデコードして人間が読める状態で表示してくれます。そこで、BlueGriffon でも人に優しいファイル名を表示してくれる拡張を作成しました。

この拡張を入れた状態だと、こんな感じになります。

SkyDrive の公開フォルダから betterfilename.xpi をローカルにダウンロードして BlueGriffon にインストールしてください。

インストールは [ツール]-[アドオン]-[アドオンツール] ボタン -[ファイルからアドオンをインストール] で行うか、またはアドオンマネージャに xpi をドラッグ&ドロップしてください。

再起動すると、インストール完了です。


ぶっちゃけ、ファイル名の表示なんて気にしなければいいだけですし、そもそも非 ASCII 文字を含むファイル名を取り扱う機会がどれだけあるか分かりませんので、無くても一向に差し支えない拡張ではありますが、もし気になって仕方が無いという方がいらっしゃいましたら、一度お試しを。

ChangeLog:

1.0.1.20120625

  • 一部のファイルの文字コードを SJIS から UTF-8 に変更

1.0.0.20120619

  • 公開

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